中距離走２

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中距離走２
バーナード・ラガト
バーナード・ラガト (Bernard Kipchirchir Lagat、1974年12月12日 - )は、ケニア出身のアメリカ合衆国の陸上競技選手。
2000年シドニー、2004年アテネオリンピックにケニア代表として2大会連続出場。
男子1500mに出場しシドニー大会で銅、アテネ大会で銀メダルを獲得した。
また、2007年世界陸上大阪大会では、世界陸上史上初となる1500mと5000mの2冠を成し遂げた。
身長175cm、体重61kg。
　
国籍変更
ラガトは、アテネオリンピックにケニア代表として出場し銀メダルを獲得していたが、2005年3月になり、彼は2004年5月7日にアメリカの市民権を取得していたことを表明した。
ケニアは二重国籍を認めていないため、彼の銀メダルはケニアの法律がどのように解釈するかによって危うくなっている。
また、この国籍の変更により、ラガトは国際大会の出場を禁止される。
このため2005年のヘルシンキ世界陸上への出場機会を失っている(過去に同様のケースで、1996年アトランタオリンピックに出場できなかった、デンマークのウィルソン・キプケテルが挙げられる)。
アメリカは二重国籍を認めている。
米国陸連は、アメリカの国内記録となりうるのは、アメリカ市民権を持ち、かつ公認の競技会で出されたものとすると述べているだけであるため、5月7日以後のラガトの記録はアメリカの記録となることができたはずであった。
しかし、2005年の米国陸連の会議では、2004年8月6日にチューリヒで記録された1500mでの3分27秒40はアメリカ記録として承認しなかった。
しかしながら、米国陸連はラガトが2005年に出した以下の3つの記録は公認している。
2月11日　1マイル (室内)　3分49秒89
2月11日　1500m (室内)　3分33秒34
8月28日　1500m 　3分29秒40

: ヒシャム・エルゲルージ
ヒシャム・エルゲルージ（Hicham EL Guerrouj、1974年9月14日 - ）はモロッコ生まれの中距離走の陸上競技選手であり、1500mと1マイルの世界記録保持者である。
敬虔なムスリムで、競技を通じて得た莫大な報酬を、貧しい人々の援助に使っている。
モロッコにおける英雄的存在である。
1996年のグランプリファイナルで、当時の世界記録保持者ヌールディン・モルセリを破って以来、中距離走はエルゲルージの時代となった。
2002年には12戦全勝し、「Athletics・International誌」、「Track&Field・News誌」、「ATFS(国際陸上競技統計者協会)｣の年間男子最優秀選手3冠を獲得した。
2004年アテネオリンピック (2004年)の5000mでは、終始スローペースでラストスパート勝負になった。
そのため、1500mが専門のエルゲルージは、驚異的なラストスパートを持つケネニサ・ベケレを振り切って優勝した。
更に1500mでも優勝し、1924年のパリオリンピックのパーヴォ・ヌルミ以来80年ぶりとなる1500m・5000mの2冠を達成した。
2006年に引退した。
　　
: ノア・ヌゲニ
ノア・ヌゲニ (Noah Kiprono Ngeny、1978年11月2日-)は、ケニアの元陸上競技選手。
2000年シドニーオリンピック男子1500mの金メダリストである。
ヌゲニは、1999年の世界陸上に初出場し決勝進出を果たしたものの、当時圧倒的な力を持っていたモロッコのヒシャム・エルゲルージの前に銀メダルという結果に終わっている。
2人は翌年のシドニーオリンピックでも対戦する。
エルゲルージは、アトランタオリンピック以後で負けたのはなんと1回だけ、世界記録保持者でもあった彼はオリンピックでも優勝候補の最右翼と目されていた。
決勝で、残り100mとなったところでヌゲニはトップを走るエルゲルージの横に付き、残り15mで逆転。
そのままフィニッシュし金メダルを獲得。
シドニーオリンピックの大番狂わせのひとつといわれている。
しかし、翌2001年と2003年の世界陸上ではエルゲルージが連覇をする一方、ヌゲニは交通事故のため力を発揮できなくなっていった。
2004年アテネオリンピックの国内選考レースでも勝つことができなかった。
ヌゲニは、2006年に国際大会からの引退を表明した。
1999年に、ヌゲニは1000mでイギリスのセバスチャン・コーが長らく持っていた世界記録を破り、2分11秒96の世界新記録を樹立。
この記録は現在でも世界記録である。
また、彼は1999年の1マイルのレースで、エルゲルージが3分43秒13の世界新記録を出したときに、3分43秒40の記録で2着に入っている。
この記録は世界歴代2位の記録である。
　　　
: 3000メートル競走
3000メートル競走は、3000メートルを走るタイムを競う陸上競技のトラック種目である。
基本的に中距離種目に分類されるが、中学生の大会や女子の場合、この種目を長距離種目として扱うこともある。
競技会や関係者の間では3000m（3000メートル）や3000と略される場合がほとんどである。
競技場のトラックを7周と200m走る。
よってスタート位置はバックストレートの出口となる。
なお比較的距離の長い種目なので全国未満の大会では予選・決勝とラウンドを分けずに複数の組をタイムで比較して順位付けされる場合（タイムレース）が多い。
1組あたりの出場人数が多い場合はスタート後の混雑を避けるため、コースを4レーンより内側と5レーンより外側に分けて全体の約3分の1を外側前寄りからスタートさせてコーナーの出口で合流させる二段階スタートという方法が取られる。
ちなみに陸上競技においては3000mと3kmは別物（前者はトラックレース、後者はロードレース）であり、年間ランキングなどでも別々に集計される。
世界選手権や日本選手権で現在実施されることはない（かつては女子のみおこなわれていた）が、中学生男子や高校生女子の全国大会では最長距離種目として実施される。
また、中学駅伝の大半と高校駅伝の一部区間で適用されている距離であるため、それらを見据えた記録会などでこの種目に積極的に取り組む選手も多くいる。
　
ダニエル・コーメン
ダニエル・コーメン (Daniel Kipngetich Komen、1976年5月17日-)は、1990年代後半に活躍したケニアの陸上競技（中距離）選手である。
1994年に世界ジュニア陸上選手権の5000mと10000mを制し脚光を浴びたコーメンは、翌年には、1500mで3.34.63、そして5000mで12.56.15という2つのジュニア世界記録（当時）を樹立している。
だが、1996年のアトランタオリンピックには5000mでの出場を目指したが選考会で敗退し出場はならなかった。
しかし、この年、コーメンは2つの世界新記録（当時）を樹立している。
まず、2マイル走では8分03秒54、そして、3000mの世界記録は7分20秒67というすばらしい記録でありこの記録は現在でも破られていない。
1997年には5000mで12分39秒74の世界新記録（当時）を樹立した。
また、同じ年に行われた世界陸上選手権では、5000mで金メダルを獲得した。
また、この年2マイル走で史上初めて8分の壁を破る7分58秒61の世界新記録を樹立した。
この記録は現在でも世界記録である。
1998年には室内3000mでも7分24秒90の記録を樹立し、この記録も現在に至るまで破られておらず世界記録である。
また同年、5000mの室内世界記録（当時）12.51.48も記録している。
: ケネニサ・ベケレ
ケネニサ・ベケレ（Kenenisa Bekele, 1982年6月13日 - ）は、エチオピア出身の陸上選手。
公称身長174cm、体重66kg。
ただし同じエチオピア出身で身長165cmのシレシ・シヒネと並んでも大した身長差はない。
強い精神力とスピードでここ数年世界の頂点に君臨し続けている。
2007年の世界選手権10000mでも不調ながらもライバルの揺さぶりに耐え続け、最後は圧倒的なスパート(ラスト400mを55秒，200mを27秒)で駆け抜けて優勝したことからもその実力・精神力の高さが伺える。
2002年の世界クロスカントリー選手権を19歳でショートとロングを初制覇。
以後両種目において史上初の5連覇を達成する。
2002年は国際千葉駅伝の2区（5km）で最初の1kmを2分28秒で入ると3kmでは7分30秒で結果的に5kmを13分7秒という驚異的な区間新（当時）を出し、男子の最優秀選手に選ばれる。
2003年はオスロで10000mに初めて出走し、ハイレ・ゲブレセラシェを抑えて優勝する。
2004年は短期間の間に5000mと10000mの世界記録を更新する。
2005年はブリュッセルのバンダム記念で再び10000mの世界記録を更新する。
2006年はゴールデンリーグの全勝ボーナスであるジャックポットを狙ったが、6戦5勝に終わっている。
2007年はバーミンガムで室内2000mの世界記録を樹立した。
6連覇を狙った世界クロスカントリー選手権では腹痛で途中棄権に終わった。
現在世界陸上10000mで3連覇中 2008年はバーミンガムで室内2マイルの世界記録を樹立し、世界クロスカントリー選手権で優勝した。
北京オリンピックでは、5000mと10000mをともに制し、母国の先達ミルツ・イフターがモスクワオリンピックで達成して以来となる男子長距離2冠に輝いた。
　
エリウド・キプチョゲ
エリウド・キプチョゲ（Eliud Kipchoge、1984年11月5日 - ）は、ケニアの陸上競技選手。
オリンピックでは男子5000 mで、2004年アテネオリンピックで銅メダル、2008年北京オリンピックで銀メダルを獲得した。
キプチョゲは、2003年の世界陸上の5000mでモロッコのヒシャム・エルゲルージを100分の4秒差の大会新で下し優勝を飾っている。
また、2006年の12月に10kmロードで、ハイレ・ゲブレセラシェの世界記録を破り、26分54秒の世界新記録を樹立している。

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